AIに記事を書かせると、気持ちまで作られることがある

「私、そんなこと思ってないけど」

こんばんは、ちまです。

前回の更新から、また間が空いてしまいました。新しい仕事で環境が変わると、普段やらないことが出てきて、まだ落ち着けていない感じです。

このブログの記事は、Claude CodeというAIに手伝ってもらいながら書いています。私が話した内容を整理してもらい、それをもとに文章を作成してもらって、私がその文章を読んで直す、というやり方です。

「公開した記事をAIに点検してもらったら抜けが3つ見つかった」という記事で、作業はAI、判断は人間、と書きました。今日はその「判断」のほうの話です。

以前、目の手術の体験記を書いていた時のことです。出てきた原稿を読んでいたら、気になる部分がありました。

これは手術前にはあまり意識していなかった点です。

手術の副作用について書いた部分なのですが、私は手術前にきちんと説明を受けていました。リスクとして認識したうえで手術を受けています。あまり意識していなかった、というのは事実と違います。

今日はこの話を書きます。AIに文章を手伝ってもらっている方には、たぶん他人事ではありません(笑)

事実は合っているのに、気持ちだけ違う

この間違いのやっかいなところは、事実の部分は合っていることです。

「副作用が出たこと」、「それが何という現象か」、「今は慣れたこと」、ここは全部そのとおりでした。違っていたのは「手術前にどう思っていたか」という、私の頭の中の話だけです。

この間違いはやや見つけにくい部類ではないでしょうか?数字が違っていれば気づきます。地名や商品名が違っていても気づきます。でも「その時どう思っていたか」は、文章として自然に繋がっているので、当時の記憶を思い出しながら読まないとスルーしそうになります(笑)

たまたま自分のことだったので気づけましたが、もし人から聞いた話を記事にしていたら、そのまま通していた可能性は十分あると思います。

なぜ勝手に作られたのか

どうしてこうなったのか聞いてみました。

理由は、私が過去に書いた記事の中の「手術直後は気になりましたが」という一文でした。ここから「事前には意識していなかったのだろう」と推測して埋めたとのことです。

言われてみると、推測としては筋が通っています。部分的に見ると、人間が読んでもそう受け取る人はいるでしょう。悪意があって作ったわけでもありません。足りない情報を、それらしく埋めた結果です。

ただ、体験記において「その時どう思っていたか」は、記事の中身そのものです。ここを想像で埋められると、事実が全部合っていても記事としては不正確になってしまいます(笑)

対策は「書く前に聞いてもらう」

そこで今は、記事を書いてもらう前にインタビューをしてもらうようにしています。

いきなり原稿を出してもらうのではなく、まず「これを書くために、こういうことを教えてください」と質問を並べてもらう。私はそれに答える。その答えをもとに書いてもらう、という順番です。

やってみると、質問の中に自分では思い出そうとしなかったことが混ざっているのが面白いところです。「その時いくら払いましたか」「今もその判断は正しかったと思いますか」など、聞かれて初めて掘り起こされる記憶があります。結果として、記事の中身も濃くなりました(笑)

もう1つ、分からないことは「分からない」と書いてもらうようにもしています。

医療の話を書いた時、私自身がクリニックで詳しく確認していなかった部分がありました。そこは無理に説明を作らず、「ここは確認していないので、気になる方は検査の時に質問してみてください」とそのまま書きました。曖昧さを隠さないほうが、読む人にとっても親切だと思ったからです。

責めるような話ではないと思っている

ここまで書いておいてなんですが、これを見つけた時の私の感想は「こういうこともあるんだな〜」くらいでした。

AIにはハルシネーション(事実でないことを、もっともらしく書いてしまう現象)があると知っていたので、書かれたことが全部正しいとは最初から思っていません。それに、人間だって相手の気持ちを推し量って、外すことはしばしばあります(笑)今回のもそれと同じようなものだと思っているので、これでAIの評価が下がったということはありません。

気になったのは「間違えたこと」より「言い切ったこと」

ただ1つだけ、「もう少し工夫すればいいのに」と思ったことは書きぶりが断定的なことです(笑)

これは手術前にはあまり意識していなかった点です。

こう言い切られると、読むほうは事実として受け取ります。もしここが「この部分は推測で書きました」と分かる形になっていたら、私は一目で気づけたはずです。実際、後から「ここは推測で書きました」と説明してもらった時は、すぐに判断できました。

間違えること自体は、人間もAIも避けられません。だから問題は間違いに気づける形で出てくるかどうかだと思います。

その意味でも、先にインタビューしてもらう進め方は理にかなっています。推測で埋める余地を、最初から減らしておくやり方だからです。

それでも埋まらない部分は出てくるので、最後は自分で読んで「これ本当に自分が思ったことか」と一度立ち止まる。今のところ、これが一番確実な方法だと感じています。

それでは、また次回〜

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